ご挨拶
平素より日本臨床薬理学会九州・沖縄地方会の活動に対し、ご理解とご支援を賜り心より感謝申し上げます。この度、第8回日本臨床薬理学会九州・沖縄地方会を、 2024 年 7 月 27 日(土) 熊本大学薬学部 宮本記念館(現地開催)にて開催させて頂くこととなりました。
急速に少子高齢化が進む中、疾病構造の複雑化・多様化に伴い新たな薬効・薬理機序を有する医薬品開発や治療技術のニーズが拡大・深化しつつあります。加えて、患者の多様性に応じた薬物動態と臨床効果の相関をフォローし、個々の患者に最適化された薬物療法の実現が医療現場において強く求められおります。これらの医療ニーズを迅速かつ効率的に具現化するためには、医学、薬学、工学、理学等における様々な分野の先駆的技術を集約することが一層求められると認識いたします。また、これらの医療技術を安全・安心に患者に提供し治療効果を最大限に発揮させるためには、各領域の医療従事者が専門的見地から関連情報やエビデンスを収集・共有することが重要になることは疑いの余地がありません。
このような視点を踏まえ、今回の第8回地方会では、テーマとして「臨床薬理学の未来を共創する ~多職種協働と異分野融合のすすめ~」に設定しました。現在・未来の医療に求められる臨床薬理学の役割を参加者の皆様方と共有し、今後の発展に必須となる多職種や異分野間の協働・連携のあり方等について、議論を深めることを企図してプログラムを策定中でございます。
熊本の地におきまして、多数の皆様にご参集頂き、有意義な情報交換ができます様に万全な準備を進めておりますので、皆様のご参加をこころよりお待ちしています。
第8回日本臨床薬理学会九州・沖縄地方会
会長 齋藤 秀之
熊本大学病院 薬剤部 教授・薬剤部長